福島県福島市 高湯温泉 静心山荘
Source【メキシカンふらいやぁ】
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せっかくの大型連休でしたので福島県まで足を伸ばしてみました。
とはいえ宿泊するわけでもない日帰り旅行。
福島県の北側までとはいえ、片道3時間だと大して何もできませんでしたね。
やって来たのは高湯温泉。
高地にある温泉地で福島市の市街地からも近い場所にあります。
おかげで道のりは曲がりくねって勾配も急です。
さすがの連休だけあってどこも観光客の車で一杯。
特に共同浴場や大型旅館は大混雑のようでした。
今回お邪魔したのは静心山荘。
メインの通りから少し外れた場所にある小さな温泉旅館です。
連休ともなるとみんな奮発して大きな旅館に集中するだろうとの読みが当たり、こちらはさほど混雑もしていないようでした。
たまたま他の家族連れと一緒になったのですが、奥さんとお子さんは温泉に興味が無い様子。
一人温泉に来たご主人も家族を待たせたくないのか、さっさと上がっていってしまいました。
入館すると中はひっそり。
声をかけると奥から旦那さんが出てきて対応してくれました。
こちらのお風呂セットを見るとちょっと残念そう。
「本当はしっかり掛け湯して入ってもらって、湯上りも洗い流さないのが良いんだよね」とのこと。
いやはや、確かにおっしゃるとおりですよ。
浴室は入り口からさらに高いところにあるらしく、なかなか急な階段を登っていきます。
最上階の浴室にようやく到着。
味のある掲示板がお出迎えしてくれました。
脱衣所は実にシンプルで脱衣棚の他には何もありません。
鏡があるくらいで洗面台も設置されていません。
大きく掲示してあるのは温泉成分表。
成分量だけを見ますとさほど濃いものではありません。
強い酸性でメタケイ酸が豊富な美肌の湯ですね。
ただガス状の硫黄成分が強烈に濃く、地味にCO2濃度も高いのが特徴的。
源泉温度はさほど高くありませんが温まりそうです。
そんなわけで浴室へ。
全面木材で囲まれたシンプルな浴室です。
ガス中毒防止のためか換気扇が元気よく動いている音がします。
湯口は隅の木材で囲まれた場所にあるため確認できません。
洗い場は1ヶ所のみ。
水圧も温度調整も問題なく使えます。
浴槽は深めで意外と広く、4~5人程度は余裕で利用できそう。
お湯はグリーンの入った乳白色に濁り底はまったく見えません。
硫黄の香りと白く細かい湯の華といい、この辺は蔵王温泉に似ています。
湯に入っての肌触りは見た目ほどの特徴は無くサラッとしています。
湯温が40℃と低めなためじっくりと浸かって楽しめました。
湯量は豊富なようですが、多くが隅にある排水口に流れ込むためオーバーフローは少なめ。
管内に付着している湯の華がいい感じです。
排水口は2本並んでおり一方が底から、一方が上部からお湯を吸い込んでいました。
底に沈んだゴミも吸引できる地味なグッドアイディアですね。
ご主人、さすがです。
ほぼ一人で利用できたため、じっくりと楽しませて頂きました。
湯温の割りに体はポカポカ。
長湯できたこともあるのでしょうが、CO2も効いていたのかも。
外に出てクールダウンしていると、旅館の脇に配管設備を発見。
下にある他の旅館の方まで延びている様子。
源泉はもっと高い場所にあるのかな?
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