臥龍山 天徳寺
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てんとくじ
臥龍山 天徳寺
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出羽の国十三仏霊場 4番
山形百八地蔵尊霊場第95番
由緒・歴史
ここはいつの頃からか世照観音と称されており、元文年間以前までは最上札所番外観音として、向町の月蔵院という天台宗の寺に安置され、多くの巡礼者の参拝をえていた。天保年間に月蔵院は不幸にして寺族死に絶えて後継者もなく、廃寺となってしまったため、日頃観音信仰の厚い町民が法燈の絶える事を恐れて、主として天徳寺の檀徒及び一般の信者の方々が相謀り、天徳寺に御遷座して安置することとなった。
本尊仏「子安観音菩薩」は、その丈7寸で台座に坐し、約40センチの厨子に安置されていたという。残念なことに、昭和17年の大火で安置堂の衆寮とともに焼失してしまった。代わりに高さ約50センチの子安観音立像が作像され、観音堂を兼ねた位牌堂に安置されてきた。
天徳寺では12年に一度行われる子年のご開帳に合わせ、本尊を新たに作像した。高さ約30センチ、両手で赤子を優しく抱いた子安観音像だ。淡い青や緑に彩色した衣、金色に輝く光背など、寺に残る文献や資料により焼失した本尊を忠実に再現している。
観音様は三十三身に姿を変え、人々を救済するという。慈愛に満ちたまなざしで赤子を見つめる子安観音坐像。その姿は温かく、参拝者の心を安げてくれる。
到着〜
寺号標
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最上三十三観音の旅
第33番 庭月山 月蔵院
番 外 臥龍山 天徳寺
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