大蔵村 石抱温泉
Source【メキシカンふらいやぁ】
————————————-
いでゆ館を後にし、続いて石抱温泉へ向かいました。
肘折温泉から離れた山中にある野湯です。
とはいえ完全な手付かずではなく、肘折温泉のえびす屋さんが管理しています。
そんなわけでまずはえびす屋さんへ。
女将さんにお話を聞くと最近はほぼ手入れできていない状況だそうで。
先日もアブが大発生していたそうで、やんわり入浴を止められました。
こちらもそんな状況を想定していたので、見学だけと伝えて場所を教えてもらいました。
いざ出発。
温泉街から約2kmほど、銅山川を沿うような形で進んでいきます。
発電所近くからすでに舗装は無く、うっそうと茂った草に囲まれた砂利道を進んでいきます。
視界が悪く、いきなり猪やら熊やらが出てこないか心配になります。
しかも午前中の雨のおかげで大きな水たまりがたくさん。
とはいえ車高が極端に低かったり、車幅が広い車で無ければ問題は無さそうです。
また途中には雄大な銅山川の風景も楽しめます。
雨でだいぶ濁っていますね。
ようやく温泉近くの駐車スペースに到着。
温泉の目印である石も見つけて一安心。
雨が降り気温がだいぶ下がっていたおかげでアブも姿もありません。
温泉はここからすぐ近くらしいのですが、草木のおかげで全く分かりません。
事前調査だとこの先にあるらしい。
何となく道に沿って草が薄い気がしますが心配になります。
意を決して突入。
生い茂った草で足元は見えないし雨のおかげでぬかるみます。
携帯ももちろん圏外ですし、何かあっても助けも呼べませんね。
アブこそいないものの、蚊やダニ、ヒルなどが隠れているとも限りません。
そもそもここは温泉に通じる道で合っているのか?
ふと前を見ると、何やら浴槽のようなものを発見。
どうやら道は合っていたようです。
温泉の証拠に薬師如来の石碑。
よかった、無事到着のようです。
石造りの湯舟は意外と広く、お湯が並々と湛えられていました。
苔やら落ち葉やらが浮かび、ちょっと入浴するには躊躇しますね。
そもそもこの状況で裸になるのに身の危険を感じますが。
お湯は湯舟の底から湧き出しているようです。
かなりドバドバと溢れており、湯量の豊富さをかんじます。
お湯は青白く濁り底は見えません。
屋外なためか、匂いはほとんど感じませんね。
湯温を測ると約32℃とかなりのぬる湯で、一度入ると出れなくなりそうです。
ぷくぷくと泡も見受けられ、二酸化炭素も豊富に含まれているのかも。
石を抱いて入浴しないと泡で浮かび上がるほどという「石抱」の名の由来ですね。
ちょいと手でお湯を感じて退散。
長袖の服と虫よけのおかげで、とりあえず虫刺されは無さそうでした。
とはいえ夏場は入浴どころじゃなさそうですね。
春先や秋の終わり、虫や草の勢力が収まる頃に来て入浴してみたいと思います。
————————————-
もとのWEBサイトでこの記事を読む→大蔵村 石抱温泉